クラリネットで良い音、良い演奏をする為にはマウスピースの善し悪しが非常に重要です。楽器本体よりも音への影響が大きいと思います。
マウスピースの重要性については皆さんよくわかっているようで、このブログでもマウスピース関連の記事は常にアクセス数上位を占めていますね。
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(マウスピース関連の記事は最下部にまとめて載せておきます)
話が少しズレました。
マウスピース製造は最終工程を手作業で行われていいるので、同メーカー同モデルであっても吹き心地や音色の振れ幅がかなり大きく、いわゆる“当たりハズレ”があります。
せっかくならより良い、吹きやすいマウスピースで演奏したいですよね。
ということで、今回は上手なマウスピースの選び方を4つのポイントにまとめてみました!
ポイント1 ◇ 息が素直に入る
マウスピースを選ぶ上で最も重要なのがこれ。
とにかく息が入らないことには良い音、良い奏法でクラリネットを吹くことはできません。
ストンと素直に息が入っていくマウスピースを選びましょう。
そんなの当たり前でしょと思うかもしれませんが、日々レッスンをしていると息が入らないマウスピースで吹いている人の多いこと多いこと…。
楽に息が入るというのは良いマウスピースの基本中の基本ですので、選ぶ時には特に意識してみて下さいね。
ポイント2 ◇ タンギングがしやすい
選ぶときには必ずタンギングをしてみましょう。
何本か吹き比べるとタンギングがしやすいものとし難いものがあることがわかると思います。
遅いタンギング、速いタンギング、テヌート、スタッカート等なるべく色んなパターンを吹いてみるとわかりやすいですよ。
低音から高音まで、どの音域でもタンギングがしやすいものを選びましょう。
ポイント3 ◇ 音程をチェック
クラリネットはピアノ(小さい音)では音程が上がり、フォルテ(大きい音)では音程が下がりますよね?
それはクラリネットという楽器の特性上、ある程度しょうがないことなのですが、マウスピースによってその音程の落差が大きいものと小さいものがあります。
ピアノとフォルテの音程差が小さいものを選びましょう。
また、開放の“ソ〜ラ#”付近やチューニングB♭より上の“ソラシド”が下がらないものを選びましょう。
音程をチェックする為、マウスピースを選ぶ際には必ずチューナーを持参してくださいね。
ポイント4 ◇ 長時間吹かない
最後のポイントはマウスピースを楽器屋さんで選ぶときに長時間吹かないこと。
これは軽く見られがちなのですが、実はとっても重要なポイントです。
上記3ポイントをチェックしながら徐々に候補を絞っていくのですが、1つのマウスピースをダラダラと長時間吹いてしまうと無意識に身体やアンブシュアがマウスピースに順応してしまうんです。
すると、吹きにくかったはずのものが吹きやすく感じるようになったり、逆に吹きやすかったはずのものが吹きにくく感じてしまったり。(皆さんも経験あるのではないでしょうか)
それを何本も繰り返していくと違いがわからなくなってしまいます。
そして結果訳がわからなくなり迷子という事態に…(悲)
そうならない為には1本を長時間試奏するのではなく、テンポよく試奏していくことが大切です。
“マウスピースに身体を合わせる”のではなく、“身体に合うマウスピースを選ぶ”というイメージ。
私はだいたい1本15〜30秒くらいしか吹きません。長くても1分。
1本15〜30秒を繰り返し、用意して貰ったマウスピースを何周かして徐々に候補を絞っていくというのが私おすすめの選び方です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「マウスピースをどうやって選べばいいのかわからない」
「良いマウスピースと悪いマウスピースの違いがわからない」
という質問をよくされるので、今回記事にしてみました。
今回挙げた4ポイントに気を付けて選べば、良いマウスピースを出会える確率はぐっと上がると思いますよ!少しでも参考になれば幸いです。
良いマウスピースで気持ちよくクラリネットを吹きましょう!
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