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スロート音域の響きと音程を良くしよう【クラリネットの運指】

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クラリネットのスロート音域は音の響きも音程も不安定になりがちですよね。
「なかなか良い音が出ない!」「音程が合わない」などなど、苦労している人も多いのではないでしょうか。

 

そんなクラリネット吹きの悩みの種・スロート音域ですが、運指を工夫することで響きと音程を改善することができるんです。

ということで、今回はスロート音域の響きと音程を良くする為の運指をご紹介します!

 

 

そもそもスロート音域って?

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スロート音域とは上画像の音域のこと。
開放のソからラ♯(シ♭)までの音域をスロート音域と呼びます。

 

このスロート音域はシャリモー(クラリネットのご先祖様)を改良していった際に、クラリオン音域(高音域)とシャリモー音域(低音域)の空白を埋める為に仕方なく後付けされた音域なのです。

 

その為、使用する管の長さが極端に短くなってしまっており、響きが少なく、暗く篭りがちな音色になってしまいます。さらには音程も不安定

この音域はクラリネットの弱点なのです。

 

指を足すことで響きと音程を改善できる

 

そんな弱点を補う為に、プロの演奏家は必ず通常の運指にさらに指を足して演奏しています。
指を足すことで鳴りにくいスロート音域を響きのある音にすることができるんです!

また、この音域は音程が高いことが多いので指を足すことで音程を下げ、補正する効果もあります。


音色も音程も良くなる。まさに一石二鳥なテクニックなんですよ!

 

 

スロート音域の運指

それでは、実際の運指をご紹介していきましょう。

実は指の足し方に決まったものはなく、それぞれが自分の奏法、自分の楽器に合わせて工夫して演奏しています。

今回は中でもオーソドックスな運指をご紹介します。

 

基本の運指

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スロート音域の基本の運指です。

ほとんどの楽器はこの運指で響きと音程が改善すると思います。

 

メゾフォルテくらいで吹いてチューナーが真ん中を指すようになるのが理想です。

高かったり低かったりする場合には後述の指使いを参考に、指を足したり減らしたりしてみてください。

 

 

p(ピアノ)の運指

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クラリネットは小さい音を出そうとすると音程が上がってしまいますよね?
スロート音域はそれが特に顕著なので、p(ピアノ)を演奏する場合には基本の運指にさらに指を足します

このように足すと響きを犠牲にせずに音程を下げることができますよ!

 

pp(ピアニッシモ)の運指

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前述した「p(ピアノ)の運指」でも音程が高くなってしまう場合にはさらに指を足します。この運指はかなり音程が下がるはずです。 

 

また、ppでなくても第3音を吹くときにこの運指を使用すると楽に音程を下げることができます。

 

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。
レッスンしていると、「スロート音域では指を足す」ということを知らない生徒さんが意外と多いので、今回この記事を書いてみました。 

 

楽器によって音程の癖は異なるので、今回紹介した運指を参考に自分の楽器に合うものを探してみると良いと思います。

ぜひ自分の楽器に合った運指を探してみて下さいね!