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外部講師が提案する効果的なレッスンの受け方【吹奏楽】

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私は外部講師として各地の吹奏楽部で日々レッスンをしています。

 

吹奏楽部のレッスンというのは、夏の吹奏楽コンクール前や冬のアンサンブルコンテスト前に集中して呼んで頂くことが非常に多いです。
しかし、外部講師側からすると実は直前のみのレッスンというのはあまり効果的ではないのです。

 

もちろん曲を仕上げるという意味では直前のレッスンは必要なこと。
ですが、普段のレッスンがなくコンクール直前になって突然レッスンをするとなっても、生徒に正しい奏法や基礎力が備わっていない為、どうしても突貫工事的に曲を仕上げるのが精一杯でそれだけのレッスンになってしまうんです。

 

これってとっても勿体ないことだと思いませんか?
レッスンしていて「本当はもっとできるはずなのに…」とちょっぴり残念な気持ちになることが多いのです。

 

それを少しでも改善できれば!

ということで、今回は生徒側というよりも顧問の先生方に対する記事を書いてみました。

 

 

 

楽器は急に上手くはならない

まず最初に理解して貰いたいことは、楽器はレッスンを受けたからと言って急に上手になるものではないということです。
お勉強で言えば英語や数学のような感じ。
理科や社会といった暗記科目は一夜漬けで何とかなりますが、英語や数学は日々の積み重ねが大切ですよね?

 

楽器も同じなんです。
先生にレッスンで「こうすると上手になれるよ」とアドバイスされたことを、毎日コツコツと練習し努力を積み重ねることで良い音を出せるようになったり、細かい音符も吹けるようになるんです。
だからこそ楽器は面白いし、やり甲斐があります。

 

1. 基礎力を上げるには定期的なレッスンを

コンクール直前など短期間に何度もレッスンを入れるよりも、できるだけ定期的にレッスンを入れることで生徒はより成長していくことができます。

 

理想は1ヶ月に1度と言いたいところですが、それはなかなか難しいでしょう。
2〜3ヶ月に1度など、学校や部活の予算に合った無理のない範囲で構いません。できるだけ定期的にレッスンスケジュールを組むのが基礎力アップへの近道です。

 

定期的なレッスンスケジュールを組むことで講師側から生徒へ

「次回までに今日教えたアンブシュアで吹けるように練習しておいてね」
「次回までに音階練習を3つマスターできるように練習しよう!」

 

などなど、目標や宿題を与えることができます。
この目標や宿題が生徒の楽器の上達にはとっても重要です。

レッスンで教わったことを復習して自分のものにしていくことで楽器は上達していきます。レッスンそのものよりもレッスンを受けた後の時間が一番大切なんです。 

 

そして、もうひとつ。

奏法の細かい軌道修正をしてあげられることも定期レッスンの大きなメリットです。
普段頻繁にレッスンしている生徒でも1〜2ヶ月レッスン期間が空くと奏法がおかしな方向に向かっているというのは決して珍しいことではありません。
定期的に軌道修正してあげることで、正しい奏法を身につけることができます。
一度正しい奏法を身につけてしまえばこっちのもの。その後の伸びが違います!

 

2. 中高生の楽器上達には顧問の先生の力が必要!

私たち外部講師は毎日生徒の様子を見ることはできません。
中学生・高校生が上達していく為には毎日一緒に過ごしている顧問の先生の協力が必要不可欠です。

 

私が顧問の先生にお願いしているのは「初回レッスンの導入部分だけでも良いのでレッスンを見学して欲しい」ということ。
初回レッスンの導入部分というのは楽器奏法の基礎の基礎の部分。息を使い方やアンブシュアのレッスンになることが多いです。


楽器奏法の基礎を身につけるというのはとにかく根気がいる作業です。
クラリネットの場合、正しいアンブシュアで吹けるようになるまで平均1〜2ヶ月くらいは掛かります。
その間、外部講師は経過観察することはできないので、顧問の先生にできるだけ声掛けとチェックをして欲しいのです。
それだけで生徒の上達度合いは雲泥の差になります。

 

レッスンを見学できない場合には「どこに気を付けて生徒の奏法を見ておけばよいか」だけでも聞いておくと良いと思います。

 

3. 事前にスコアを貰えるとより深いレッスンが可能に

曲のレッスンをして欲しい場合には、講師に事前にスコアを送っておくとレッスン内容をより濃く深くすることができます。


曲のレッスンをする場合、私は必ず曲の勉強してから行くようにしています。

私の周りを見ても、ある程度精力的にレッスンをしている外部講師の先生はスコアを勉強してから指導に行っている人は多いです。


スコアがない場合には音源を事前に聴いておくくらいしかできることはありませんが、スコアがあれば曲のポイントとなる箇所はどこか、運指等を教える必要がある箇所はあるか、そして和声分析もして行くことができます。

 

もちろんその場でスコアを渡されてもレッスンはできます。
ですが、事前に貰えればこちらも勉強していくのでやれることが格段に増えるんです。
せっかくのレッスン、どうせならより濃い深いレッスンの方が良いですよね!

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は私が外部講師として思う、効果的な吹奏楽部のレッスンの受け方について書いてみました。少しでも参考になれば嬉しいです。

 

新年度からのコンクールへ向けたレッスンの場合、新入生が入部し楽器の割り振りもできたゴールデンウィーク辺りからレッスンを始められると効果的だと思います。

 

せっかく外部講師に来て貰うならより効果的にレッスンを受けちゃいましょう!

 

 

▼他にも色々書いてます。